今回の現場は、愛知県名古屋市です。
そろそろメンテナンス時期ではとお問い合わせをいただいたのが始まりです。
早速、現状を診断させていただくと、色あせはかなり進んでおり
ところどころ剥がれが見られました。
写真で確認したお客様は予想通りだったというご様子で、スムーズに工事の実施となりました。
いい機会だから、これまでと違う色に変えたいとのお話もありました。
早速、当社のカラーシミュレーションシステムをご紹介し
実際のご自宅の写真を使って、いろいろな色の印象、ご近所とのバランスなど検討しました。
が、今回は色の選定についてでなく
塗装後の耐用年数にかかわる下塗りについてお伝えしようと思います。
下塗りについて詳しくは⇒こちら
下塗りする目的はいくつかあります。
大きな目的は上塗りの塗料の耐用年数を上げること。
そのためには、下地に塗料が吸い込まれてしまうのを防ぐ必要があります。
このために塗るのが「プライマー」です。
吸い込みを防ぐだけではなく、上塗りの塗料をより密着させる役割もあります。
もうひとつ、使われるのが「フィラー」です。
これは凹凸や小さなひび割れを平らにすることができるので、プライマーよりも厚く塗ります。
屋根の下地の材質、傷み具合によっては塗っても塗っても塗料が吸収されてしまうこともあり
そういった場合は、何度か重ねて塗ることになります。
下地の傷み具合によって、工程が少なく済むこともあれば多くなることもあるわけです。
年数による劣化の差だけでなく、もともとの材質の違いによっても工数が変わります。
浸透しやすい材質であれば、どうしても厚くなり、回数も多めに下塗りすることになります。
もうひとつ、少しおもしろいのは、きれいな色を出すためという目的です。
もとの色とは違う色にする場合は、もともとの色を完全に消した方がよいことがあり
そのために下塗りをするのです。
いったん白色などで下塗りし、もとの色を消し
上塗りのご希望の色が美しく出るようにするということですね。
お客様のご希望をお聞きし、そのために必要な工程をプロの目から見て考えますが
見積書や工事内容説明書にて詳しくご提示しますから、ご安心ください。
そして、どうぞその中味について遠慮なくご質問ください。
口約束だけでお互いの間に誤解が生じ、トラブルのもとにならないよう
工事を始める前に何でもお聞きくださること、大歓迎です!
グレーだった屋根がきれいなブラウンに生まれ変わって、お客様も大変喜んでくださいました。
気持ちが晴れ晴れしたともおっしゃっていました。
ご依頼、どうもありがとうございました。
☆M