今回のお宅は愛知県あま市、のびやかな家々が残る住宅地が広がっています。
瓦屋根の家も多く、今回のご依頼も瓦屋根を修理してほしいということでした。
ひと口に修理といっても、瓦屋根の場合はさまざまな状況が考えられます。
早速屋根に上り調査したところ、今回のお宅は大棟部分の崩れがみられました。
最も風雨の当たるところですからはずれることが多いのです。
実際に写真で見ていただき、どういった作業になるかをご説明し、見積もりを出させていただきました。
他にも瓦のズレがあるところなどありましたので、そこもお伝えしました。
まずは大棟の修繕、そして瓦のズレももちろん直してほしいとのことでした。
大棟の修繕となると当然漆喰の塗り直しもしますので
別の箇所で漆喰の詰め直しが必要な箇所についてもしておくことにもなりました。
漆喰がはがれてすぐに雨漏りが発生することはありません。
しかし、漆喰の剥がれによって中の葺き土が湿ることから雨漏りになる可能性はあります。
雨漏りになって内部の被害も出た後では、工事の範囲が広がり費用もかさみますので
気が付いたときにはすべてきちんと直しておくことをもちろんおすすめします。
ただお客様にとっての予算もありますので
優先順位的にはどれをした方がよいかといったご相談にももちろんのらせていただきます。
瓦屋根工事についての詳しいことは⇒こちらへ
幸い、今回は瓦そのもの取り換えが必要な割れはありませんでしたので
費用はそれほどかさまないで済みました。
瓦交換は1枚あたり10,000円以上かかりますから、交換する瓦が多いとどうしても総額が大きくなりますね。
早速、大棟の修繕と漆喰詰め直しをしていきました。
大棟は棟板金と貫板の撤去をし、古い土を取り除いて、新しい土に入れ替えます。
しっかり盛り込んだ後、漆喰を塗っていきます。
瓦をもとの位置に戻したら、銅線を巻き固定します。
漆喰の詰め直しについては
まずは古くなった漆喰を取っていきます。
足りなくなった漆喰を詰め込むだけでは剥がれが起きやすいので、きちんとすべて入れ替えます。
漆喰にひび割れもありましたので、すぐに取り除いていくことができました。
次に新しい漆喰を詰めていきますが、すきまなく、また表面はきれいにならさなければいけません。
芸術的な美しさも出したい、こだわりが光る作業となります。
修繕が終わり、瓦屋根本来の美しさがよみがえりました。
つめ直した漆喰の白色がとてもきれいでしたよ。
このたびのご依頼、どうもありがとうございました。
☆M